マンミ(Mämmi)は、フィンランドで古くから親しまれてきた、イースターの伝統的なスイーツです。
黒くてねっとりとした独特の見た目と、ライ麦由来の素朴な甘みが特徴です。
イースター前の断食期間に栄養源として食べられていた歴史もある、フィンランドならではの食べ物です。
この記事では、フィンランドのイースター文化とマンミについてまとめています。
フィンランドのイースターは、イエス・キリストの復活を祝う意味に加え、春の到来を祝う行事でもあります。
この時期には、イースターエッグや柳の小枝で家を飾る習慣があります。
3月に訪れたロヴァニエミでは、街の木にカラフルな卵が飾られていました。
また、フィンランドでは子どもたちが魔女の恰好をして近所の家を訪ね歩き、健康と幸運を祈願するという伝統もあります。
子供たちは飾り付けた柳の枝を持ちながら、呪文のようなおまじないの言葉を唱え、お礼にお菓子をもらいます。
少しハロウィンを彷彿とさせるこの習慣は「virpominen(ヴィルポミネン)」と呼ばれ、春の始まりを象徴し、悪霊を追い払う意味もあります。
イースターは、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日にあたるため、毎年3月下旬〜4月下旬の間に行われます。
2026年は4月5日(日)です。
フィンランドでは、イースターの時期になると、パシャ(Pasha)やマンミ(Mämmi)などの伝統的なデザートが楽しまれます。
パシャについては別の記事で詳しく記載しています。
マンミは濃い茶色のどろっとしたデザートで、もともとはイースター前の「断食期間」に、肉や脂肪を控えながら栄養を補う食品として食べられていました。
材料は非常にシンプルです。
材料を混ぜた後は、数時間かけて甘みを引き出す「糖化」という工程を行い、さらにオーブンで数時間焼き上げます。
完成後は冷蔵庫で冷やしてから食べるのが一般的です。そのまま、または牛乳やクリーム、砂糖、バニラソースなどを添えて食べます。
ライ麦由来のタンパク質と食物繊維が豊富で、栄養価の高いスイーツです。
3月頃になると、スーパーでもマンミが販売され始めます。
冷蔵や冷凍で、小さめのカップ入りやファミリーサイズのものもあります。
冷凍のマンミを購入しました。
解凍してから食べます。
食感は少しザラザラしていてのびがあり、ライ麦の穀物感や香ばしさが感じられます。
味は素朴でコクのある自然な甘みがあり、おいしかったです。
何となく黒糖やあんこを連想させる雰囲気がありました。
少しくせがあるため好みが分かれるデザートのようですが、バニラソースやバニラアイス、クリームを添えると食べやすくなります。
また、キャラメルやモカ、バニラクリーム入りのマンミも販売されていました。