フィンランドの冬は気温がマイナス20℃以下になることもありますが、室内はいつも暖かく快適です。
その理由は、多くの建物に設置されている「セントラルヒーティング」という暖房システムです。
エアコンやストーブとは違い、建物全体を効率よく暖めるのが特徴です。
この記事では、セントラルヒーティングの仕組みやフィンランドの冬の室内の快適さについて記載しています。
フィンランドでは、地域暖房が一般的に使われています。
各建物が地下で地域暖房ネットワークに接続されており、発電所で作られた温水が地下パイプを通って各建物に送られます。
建物内では、セントラルヒーティングを通して各部屋に温水が循環します。
古い住宅や地域暖房が整備されていない地域では、建物内のボイラーで温水を作り、同様にセントラルヒーティングで各部屋に循環させます。
地域暖房は、個別の暖房機器よりもCO₂排出を抑えられ、環境にも優れた仕組みです。
地域暖房や建物内ボイラーで作られた温水は、セントラルヒーティングによって各部屋に循環されます。
各部屋にはラジエーターという器具が設置されており、この中を温水が通って放熱し、室内を暖めます。
キッチンや浴室にも設置され、建物全体が均一に暖まります。
多くのセントラルヒーティングは外気温に連動して自動で作動します。
寒くなると暖房が強まり、暖かくなると弱まるため、部屋は常に快適な温度に保たれます。
ラジエーターの端にはバルブが付いていることもあり、回すことで温水の量を調整し、部屋の暖かさを自分で微調整できます。
新しい住宅では、床下のパイプを使った床暖房で温水を循環させる方式も採用されています。
地域暖房やセントラルヒーティングは、フィンランドだけでなく、ヨーロッパ諸国や北米などの寒冷地でも広く利用されています。
日本でも北海道の一部地域など、冬の寒さが厳しい都市部で地域暖房が導入されています。
また、大規模マンションでは、建物内の熱源から温水を循環させて床暖房で室内を暖めるセントラルヒーティングが使われることもあります。
フィンランドの冬は、屋外は非常に寒いですが、室内は常に暖かく、薄着でも快適に過ごせます。
日本では、洗面所や廊下などエアコンがついていない場所が寒かったり、帰宅や起床に合わせてエアコンをつけたりすることが多かったため、フィンランドでは常に室内が暖かいことがとても快適に感じられました。
フィンランドでは、多くのアパートで暖房費が家賃に含まれているため、個別に暖房代を支払うことはあまりありません。
そのため、冬でも暖房代を気にすることなく過ごせます。
また、セントラルヒーティングは空気を直接温めるわけではないため、エアコンのように空気が乾燥することも少なかったです。
フィンランドでは、セントラルヒーティングが広く使われており、寒い冬でも室内は暖かく快適です。
外が寒くても常に室内が暖かいことで、冬の寒さによるストレスが軽減され、冬の生活をより快適に過ごせます。