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もぐらフィンランド記

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ビーツとボルシチとロソッリ|フィンランドでよく食べられる赤い野菜

フィンランドのスーパーでよく見かける野菜のひとつに「ビーツ」があります。
鮮やかな赤い色が特徴で、日本ではあまり馴染みのない野菜かもしれません。

このビーツを使った料理として有名なのが「ボルシチ」です。
ウクライナ発祥の料理ですが、フィンランドでもよく食べられています。

また、フィンランドではボルシチ以外にも、ビーツを使った料理をよく目にします。

この記事では、フィンランドでよく見かけるビーツと、ビーツを使った代表的な料理について記載しています。

ビーツとは

ビーツは「ビート」「ビートルート」とも呼ばれる西洋野菜で、東欧を中心に広く食べられています。

見た目はカブのようで、鮮やかな赤色が特徴です。

栄養価が非常に高く、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミン、葉酸、食物繊維、ポリフェノールなど、さまざまな栄養素を総合的に摂ることができます。

その栄養価の高さから「奇跡の野菜」や「食べる輸血」とも呼ばれています。

味はほんのり甘く、土っぽい香りがあります。

生でも食べられますが、茹でたり、フライパンやオーブンで加熱するとクセが抑えられ、甘みが増します。

ヨーロッパやロシア、アメリカなどで広く栽培されており、フィンランドでも日常的な根菜として、スーパーで手軽に手に入ります。

ビーツを使った料理「ボルシチ」

ボルシチはウクライナ発祥のスープ料理です。

ロシア料理として認識されることが多いですが、ウクライナから東欧全体に広まりました。

2022年には「ウクライナ・ボルシチの調理文化」がユネスコの無形文化遺産に登録され、ボルシチはウクライナ独自の文化であることが公式に認められています。

地域や家庭によって作り方や具材はさまざまですが、共通してビーツを使い、鮮やかな赤色のスープになります。

細かく刻んだ肉や野菜がたっぷり入っているのが特徴です。

スメタナ

ボルシチには「スメタナ」と呼ばれる濃厚で酸味のある乳製品を添え、食べる直前にスプーンでスープに溶かすのが伝統的な食べ方です。

スメタナのコクと酸味が、ボルシチの味に深みを与えます。

スメタナはウクライナやロシアなどで日常的に食べる、乳脂肪分の高い発酵乳製品です。
サワークリームと訳されますが、より濃厚で乳脂肪分が高いのが特徴です。

フィンランドでも「スメタナ」という名称でスーパーで手に入ります。
日本では手に入りにくいですが、ヨーグルトと生クリームを混ぜて一晩寝かせることで再現できるようです。

作ってみた

ビーツは皮をむくだけで赤い色素が出るため、調理中はまな板や流し台が真っ赤になります。

主な材料は以下です。

  • ビーツ
  • にんじん
  • じゃがいも
  • 玉ねぎ
  • ビーフブイヨンキューブ
  • ひき肉
  • スメタナ

野菜は細切りや角切りにして、塩胡椒や砂糖で味付けし、ディルやレモン汁も加えました。

砂糖やレモン汁を入れることで、ビーツ特有の土っぽさが和らぎ、食べやすくなります。

次の写真は、ロシア出身の同居人が作ってくれたボルシチと、ロシアのわさびを塗ったパンです。

フィンランド料理「ロソッリ」

ロソッリ(rosolli)はフィンランドの伝統的なサラダで、主にクリスマスや冬の時期に食べられます。

根菜を角切りにして和えた冷たい家庭料理で、ボルシチ同様、材料や見た目は家庭によって異なります。

基本的な材料は、ビーツ・にんじん・じゃがいもで、リンゴや玉ねぎ、ピクルスなどを加えることもあります。

ロソッリは、フィンランドの乳製品ケルマヴィーリ(kermaviili)とビーツのピクルス液を混ぜたピンク色のソースと合わせて食べることが多いです。

同様の料理として、東欧の「ビネグレット」があります。
ビネグレットはビーツ入りの角切り野菜のビネガーサラダで、ロソッリとよく似ています。

以下の写真は滞在中に作った、ビーツを使ったサラダです。
にんじんなどを入れていないため、厳密にはロソッリとは少し異なるかもしれません。

次の写真は、ロシア出身の同居人が作ってくれたビーツのサラダです。

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