フィンランドで見た太陽柱と幻日|冬の空に現れる光の現象
フィンランドで暮らしていると、極寒の土地ならではの自然現象に出会うことがあります。
1月末、家の近くの湖へ行ってみると、太陽の横に虹のような光が見えました。
1月末の昼頃、家の近くの湖へ行きました。
その日は快晴で、気温はマイナス20度を下回り、空気はとても澄んでいました。
湖は凍り、雪が積もっていました。
人が歩いた跡やスキーの跡が見られます。
湖の上を歩いていると、太陽の横に縦に伸びる虹のような光が見えました。
太陽の方向は眩しくてあまり直視していませんでしたが、後から写真を見返してみると、太陽の光が縦に伸びており、「太陽柱」になっていることに気がつきました。
さらに、太陽の両側に見えていた虹のような光は「幻日」と呼ばれる現象だと分かりました。
太陽柱とは、「サンピラー(Sun Pillar)」とも呼ばれる大気光学現象で、太陽から垂直に炎のような光が伸びて見える現象です。
大気中の水蒸気が冷やされてできた氷の結晶に太陽光が反射することで、光が上下に集まり、柱のように見えます。
昼間の太陽柱は、気温が大きく下がる地域で見られることが多く、北欧などの寒冷地では比較的観察しやすい現象です。
太陽の右と左に、虹のように光って見える部分を「幻日」といいます。
大気中の水蒸気が冷やされてできた氷の結晶が、プリズムのような働きをし、太陽の光が屈折することで生じます。
太陽光が空気中の氷の結晶を通る際、光の波長ごとに屈折率が異なるため、虹のように色が分かれて見えるのが特徴です。
幻日は英語で「サンドッグ(Sun dog)」とも呼ばれます。
この名称は、北欧神話に登場する太陽や月を追いかける犬に由来するといわれています。
太陽柱と幻日はどちらも、次のような条件がそろうと見られやすくなります。
これらの現象はフィンランドのような寒冷地だけでなく、条件が揃えば日本でも見られることがあります。
たとえ地上の気温がプラスであっても、上空が氷点下で、氷の結晶を含む薄い雲があれば発生する可能性があります。
太陽柱も幻日も、氷の結晶が太陽光を反射・屈折することで生じる現象であるため、氷の結晶に太陽光がどの角度で当たるか、つまり太陽高度が重要になります。
光が横から結晶に当たる必要があるため、太陽高度が低いほど見えやすくなります。
オウルのように緯度が高い地域では、昼間でも太陽が低い位置にあるため、日中でも太陽柱や幻日が見られることがあります。
一方、日本では冬でも昼間は太陽が比較的高い位置にあるため、太陽が低くなる朝日や夕日の時間帯に見られることが多いです。